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おぼろ豆腐

認知症と少子高齢化について考えた記録

(7)育児と介護は似ている

医師の診断では現在の母の認知症の進行度合いは「初期」である。
正常時を知っている家族からすると「これで初期か」と唖然とする。
だが確かにそうかも知れない。
この先母に待ち受けているものは、介護オムツであったり家族の顔がわからなくなったりといった症状だ。
それから比べると今の状態はまだ入り口に過ぎないのだ。
受け入れるしかない。

末期癌患者などの手記で、病気と闘うのではなく共存しようと決めたといった記述を目にすることがある。
認知症も同じかも知れない。
悪いのは母のこれまででもなければ、ましてや人格でもない。病気そのものなのだ。そしてその病は母から去ってくれることはない。
この病と向き合い、なるべく暴走しないようになだめていくしかないのである。

努力ではどうにもならない面が大半だ。周囲に迷惑もかけている。
それは子育てと似ている。
泣き止まない、目が離せない、自分の時間が持てない。
赤ん坊を育てる親は「諦め」を身に纏うことで自我を保つ。
ただ違うのは、子育ては時間の経過と共に希望が増し、介護はその逆であるという点だ。

次回は介護する者の気の持ちようについて考えたい。