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おぼろ豆腐

認知症と少子高齢化について考えた記録

(25)灰色の空を受け入れること

テレビ番組でも認知症を取り上げる機会が増えてきた。
それもただ介護の困難を見せるのではなく、具体的な方法論も紹介してくれる。
昨日放送されたNHK特番でも、水分補給、目を見て接する、「寄り添う嘘」が必要、などの方法論が紹介されていた。
私も気づいていてこのブログでも書いたような内容もあれば、成る程と膝を打つ内容もある。
いずれにせよ現場で蓄積されたノウハウがこうやって共有されるのは望ましいことだ。
一方でここまで書いてきたように、方法論だけでは追い付かない面は薬や介護ロボットといった医学、科学の分野で補える世の中になって欲しいと思う。

何でもバランスなのだ。
特に介護のような、個人、家庭で千差万別な問題は絶対的な解などないのだから、あらゆる選択肢があって、その中から個別最適解が導き出せることが望ましい。

気持ちもバランス。
悲観だけじゃない。かといって楽観だけでもない。両サイドから引き合って折り合いつけて丁度釣り合ったあたり。
ニュートラルな感情でいたいと思う。

今の心を色で例えると灰色かもしれない。だけどそれは絶望ではない。
これまでの人生で快晴もあれば土砂降りもあった。
今は曇天。
すっきりしない空模様だがそれもまた今現在の私の目に映る世界なのだ。

この灰色の空を受け入れる。
どのみち誰しも完璧になど生きられない。
この感覚は人間の弱さを受け入れる感覚にも近い。
弱さもまた人間味、滋味なのだ。
歪で、非効率で、不安定で。
だからこそ生きているという実感もある。